【マンガ感想】
『ちはやふる 19巻 (末次由紀)』
ちはやふる(19) (BE LOVE KC)
末次 由紀 講談社 2012-12-13 by G-Tools |
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【あらすじ】
秋。名人・クイーン戦予選をまえにしたこの季節。吉野会大会はついに準々決勝を迎え、千早、太一を含め白波会からは4人が残った。迎え撃つは、福井から参戦の新や北央・須藤ら4人。耳がよく、独特な配置で戦う元クイーン・猪熊と当たった千早は、固い相手の自陣に攻めこむことができるのか? より高みを目指す選手たちの意地が、意外な展開を生む。
『競技かるた』をテーマとした作品です。
小学6年生の主人公・『綾瀬千早』のクラスに転校してきた『綿谷新』。
無口な彼の特技は、百人一首を使う『競技かるた』というスポーツだった。
その『競技かるた』を行う『綿谷新』に魅了された『綾瀬千早』は“クイーンになる”ことを目標に
その『競技かるた』を本格的に始める事となる・・・・。
という感じで始まる作品でして、美人だけど動いたり話したりすると残念な女の子・『綾瀬千早』、
『綾瀬千早』に“競技かるた”の面白さを教えた・『綿谷新』、『綾瀬千早』の幼馴染・『真島太一』の
3人が、“競技かるた”を通して成長していく様子を描いていく青春系ストーリー作品です。
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ここからは、19巻の感想。
19巻では、18巻から描かれている吉野会大会の続きが描かれることとなりまして、
『綾瀬千早』と『真島太一』の活躍が描かれることとなりました。
そんな19巻のメインとなるのは、もちろん『綾瀬千早』と『猪熊遥』の戦いですね。
対戦相手である『猪熊遥』とは、かつて4連覇をした“元クイーン”でありまして、
『綾瀬千早』もお世話になっている富士崎高校かるた部顧問・『桜沢翠』のかつてのライバルです。
“結婚→妊娠→子供が2人”ということで長らく産休しておりましたが、この吉野会大会でついに
復帰することとなりました。 『西田優征』曰く、彼女のクイーン時代は、現クイーン・『若宮詩暢』
よりももっと感じが良いプレイヤーであったようです。 ただし、長い産休期間があったため、
かつての能力が維持されているのかが注目点であるようで、吉野会大会に参加している面々は
そこを注目しているようです(あくまで本番は2週間後のクイーン予選であるため)。
そして、その戦いが始まることとなりました。
『綾瀬千早』自体、『猪熊遥』の全盛期の時代を知らないため、元クイーンだからといって
それがプレッシャーになることは全然無く、冷静に試合を進めていくこととなりまして、
序盤は『綾瀬千早』が『猪熊遥』を圧倒し、世代交代を感じさせるような戦いとなりました。
とはいえ、さすがにクイーンを4連覇した『猪熊遥』も、そのまま簡単に負けてしまうような
プレイヤーでは無く、戦いながら徐々に昔のようなプレイスタイルに戻していくことで、
『綾瀬千早』を圧倒していく姿などが描かれていくこととなり、勝負の行方は終盤へ
もつれていくこととなりました。
これ以上の展開についてはネタバレとなってしまうので詳しくは書きませんが、
産休明けとはいえ圧倒的な力で押してくる『猪熊遥』に対して、『綾瀬千早』もその勢いに
負けずに押し返していく展開は非常に面白いですし、何よりも、この試合を通して『綾瀬千早』の
成長の方向性が明確に描かれたのが非常に面白かったですね。
いや~、面白かったです。
次巻も楽しみです。
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【総評】
о(ж>▽<)y ☆ 面白いです。
上記では取り上げませんでしたが、19巻は『真島太一』の成長・活躍も描かれております。
てっきり『真島太一』は、『綿谷新』のかませ犬で終わってしまうのかと思っておりましたが(笑)、
今回の成長力を見る限り、『綿谷新』よりも早く、名人への挑戦権を手にしそうな感じがしますね。
まあ、名人戦挑戦への予選に参加できればの話ですが・・・・。
点数的には
100点
です。
では、ここまで。