【マンガ感想】
『DEAR BOYS ACT3 11巻 (八神ひろき)』
DEAR BOYS ACT3(11) (講談社コミックス月刊マガジン)
八神 ひろき 講談社 2012-10-17 by G-Tools |
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【あらすじ】
インターハイ決勝戦、瑞穂対天童寺は第2Q。天童寺は哀川を狙い他のメンバーと連携がとれないよう完全に分断する策に出た。剣武蔵は言う、「誰一人として納得してねえってことだよ」 天童寺の哀川へのわだかまりが今剥き出しとなった! 1年間の己の成長とプライドをかけて立ち向かう哀川、そして、そんな哀川のために瑞穂メンバーは!?
バスケットボールをテーマとした作品です。
今巻で、全シリーズ・64巻目(+おまけが一冊)となる超長期連載作品です。
週刊連載ならば50巻は珍しくはありませんが、月刊連載で50巻オーバーは驚くべき数字です。
連載開始が1989年で、今年で20年目・・・、私は単行本の3巻目からリアルタイムで集めているので、
なんだかんだ17年間~18年間くらいの長い付き合いとなります(^^;。
当然、私が集めている漫画の中で最も古くから集めている作品でして、
冗談なく、私は、この作品と共に成長してきたと言っても間違いないかな、と思っています。
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ここからは、11巻(事実上64巻目)の感想。
11巻では、インターハイ決勝・『瑞穂vs天童寺』の試合前の様子が描かれ、
『瑞穂』と『天童寺』の戦いが描かれることとなりました。
『天童寺』の圧倒的な攻撃の前に『瑞穂高校』はいつものペースが取り戻せず、
第1Qが終わってしまう。 第2Qも同じように、『天童寺』ペースで試合が進んでいくのだが・・・。
というのが11巻のあらすじでして、『天童寺』が王者として圧倒的な実力差を見せつけるという
展開が描かれつつも、『瑞穂高校』の焦りながらも食らい付こうとする様子が描かれました。
そんな11巻のメインとなるのは、やはり『北沢龍之介』の鉄壁のディフェンスですね。
『北沢龍之介』とは、『天童寺高校』のパワーフォワードを担当しているキャラクターで、
圧倒的な攻撃力を誇る『天童寺高校』の中で、唯一、ディフェンスをメインとして活躍する
キャラクターです。 そんなディフェンスの鬼である『北沢龍之介』が、この試合では当然の
ごとく、主人公・『哀川和彦』を徹底的にマークすることとなりまして、『瑞穂高校』の攻撃の芽を
摘みまくる展開が描かれることとなりました。
さすがの天才・『哀川和彦』も『北沢龍之介』に完璧に抑えられることで冷静さを
段々と失ってしまい、上記の画像のような言葉を『北沢龍之介』に言われてしまいます。
その言葉を言われてしまった『哀川和彦』はますます冷静さを失ってしまい、独りよがりな
プレーを連続、そして、そのことがますます『天童寺』と『瑞穂』の点数差を広げてしまう
こととなりました。
そんな最悪の状態が続いてしまいそうなときに、『瑞穂高校』の『氷室監督』は絶妙なタイム
アウトを取ることとなりました。 『氷室監督』は、攻撃の要である『哀川和彦』に対して、
「瑞穂に来てから自分は少しも成長していないんじゃないかって考えてない?」と尋ねることと
なりました。 その言葉は、『北沢龍之介』に圧倒された『哀川和彦』がまさしく考えていたこと
ズバリでして、『哀川和彦』は非常に驚くこととなりました。 そして、『氷室監督』は成長に関して
『哀川和彦』に語りかけることとなりまして、この言葉を聞いた『哀川和彦』は冷静さを取り戻す
こととなりました(氷室監督が語りかけた言葉はネタバレというか実際に読まれた方が面白い
と思うので、詳しくは書きませんが・・・・)。
そして、『瑞穂高校』の反撃が始まるのか…・っていうところで、次巻へ続きます。
いや~、面白かったですよ。
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【総評】
今巻は、『天童寺高校』の強さが描かれた巻でした。
こんな『天童寺高校』を『瑞穂高校』がどのように苦しめていくのかが次巻からのメインと
なると思われまして、今から次巻の発売が非常に楽しみであります。 次巻も期待したいです。
点数的には
88点
です。
では、ここまで。