【マンガ感想】
『四月は君の嘘 5巻 (新川直司)』
四月は君の嘘(5) (講談社コミックス月刊マガジン)
新川 直司 講談社 2013-01-17 by G-Tools |
【あらすじ】
毎報音楽コンクール予選。本命と噂される相座武士は、成長した姿を見せつけるように繊細かつ力強い演奏をみせる。そして低迷を続けていた井川絵見は、公生に触発され聴衆大喝采の演奏を披露する。 遂に回ってきた、有馬公生の演奏順。天才少年と呼ばれた頃と変わらない、正確で隙の無いピアノを弾き始めた公生。だが、母の幻影が少年を闇へと突き落とす。 音の聴こえない世界で、少年は何を見出すのか?
『さよならフットボール』の作者の最新作です。
主人公・『有馬公生』は、小さい頃、様々なピアノのコンクールで優勝をしていた天才少年だった。
しかし、母親の死をきっかけにピアノが弾けなくなる。 目標を失った彼は抜け殻のような日々を
過ごすわけだが、ある日、友人の付き添いで行ったダブルデートで、光り輝く女の子と出会う・・・。
というような感じで始まるストーリー作品でして、元天才少年で現在は普通の中学生の『有馬公生』が
幼馴染の女の子に振り回されつつも、個性的な才能を持ったヴァイオリニストの女の子に出会うことで
再び、光り輝こうとする青春ストーリー作品です。
----------
ここからは、5巻の感想。
5巻では、4巻で『毎報音楽コンクール』という毎報新聞社が毎年主催している全国規模の
コンクールに出場することとなりまして、主人公・『有馬公生』の演奏が描かれることとなりました。
そんな5巻のメインとなるのは、主人公の演奏ですね。
主人公は、最初こそ、天才らしい素晴らしい演奏をしていたのですが、途中から音が
聞こえづらくなり、最終的に、自分が弾いているピアノの音も聞こえなくなってしまいます。
それでも、何とか、演奏を続けていたのですが、いつもの母親の亡霊が主人公の下に現れて
しまい、主人公から演奏する気力が段々と失われていきました。
観衆は主人公の演奏に対して、散々なことを言い始めますが、主人公にとっては、
演奏を止めたことで、改めて冷静さを取り戻すこととなりまして、再び、演奏を始める
こととなりました(ただし、コンクールとしては失格な模様)。
再び演奏をし始めた主人公でありましたが、相変わらず、音は聞こえないようでして、
かなり荒い演奏が続きます。 しかし、主人公は、気持ちを切り替え、「一体、自分は
誰のために弾きたいのか?」ということを改めて考え続け、その答えが見えた時、
主人公の演奏が観衆を“主人公の世界”へ引き込むこととなります。
これ以上の展開については、まだ読んでいない方へのネタバレとなってしまうので
詳しくは書きませんが、このコンクールの演奏により主人公が長い長いトンネルを
通り抜けることが出来たのは非常に感動的でありましたし、まt、音楽家として
これから歩んでいこうとする主人公の決意が描かれたシーンも感動的でした。
次巻も楽しみです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【総評】
いや~、青春していて、非常に面白いですね。
これから主人公がどのような演奏していくのか気になりますね。
次巻も楽しみです。
点数的には
94点
です。
では、ここまで。