『ファイブスター物語 13巻 (永野護)』の感想 その1 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

ファイブスター物語 13巻 (永野護)

 

4041022428 ファイブスター物語 (13) (100%コミックス)
永野 護
KADOKAWA/角川書店 2015-08-08

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過去記事はこちら → ファイブスター物語関連記事

 

 

【あらすじ】

「ファイブスター物語」13巻は魔導大戦まっただ中! 詩女の思惑、列強の狙い……戦局はどうなる? そしてソープとラキシスも戦場へ!!

 

 

前巻から、9年ぶりに発売となった『ファイブスター物語』の最新刊です。

”ロボット関係の大幅な設定変更”があったため、ファンの中でも賛否両論あるようですが、

ストーリー関係・キャラクター関係自体は大きな変更も無く、素晴らしい内容の最新刊でした(^^ゞ。

 

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★ミノグシア(旧ハスハ)の状況

星団歴3031年。 バッハトマ魔法帝国の同盟国による“ハスハ連合共和国の分断戦略”により4つに分裂してしまう。 1つ目は、旧ハスハント主催国がまとめる『ミノグシア連合』。 議長は『マイケル・ギラ』で、『デプレ・カイエン』・『ロータス・バルンガ』・元ミラージュナイト・『ランドアンド・スパコーン』などが所属している主役国家。 2つ目は、ナカカラ王国とナオス国による『中部ミノグシア』。 国境付近でフィルモア帝国がメヨーヨ朝廷を追っ払ったのをきっかけに、フィルモア帝国と共闘を決めた模様。 3つ目は、『ギレール王朝』が単独で独立。 その後ろ盾となったのがクバルカン帝国とジャスタカーク連合の2つの国家。 4つ目は、『聖宮ラーン』で現在は沈黙中。

 

というのが現時点での“旧ハスハ”の現状です。 基本的に、バッハトマ魔法帝国の同盟国の思惑通りに“旧ハスハ”は分断されてしまい、これを戦争前の元の状態に戻すことは非常に困難であると思われます。 物語としては、1つ目の『ミノグシア連合』を中心に描かれていく予定で、今後の活躍が期待されている『アルル・メロディ・コーラス王女』のスクリティ隊や、『ナルミ・アイデルマ』のツラック隊もここに所属しています。 とりあえず、3060年に『マグダル』・『デプレ』が目覚めて、3068年~3069年に大きく時代が動くまで、“旧ハスハ”の混乱は続いていくと思われます。

 

 

★GTM戦:アシリア・セパレート(12ページ~)

旧ハスハが4つに割れた後、戦線は落ち着いていたのだが、突如、バッハトマ魔法帝国がハスハント西部ノウラン郊外にあるAP騎士団スキーン隊を奇襲する。 バッハトマ魔法帝国の目的は、奇襲で無人の“バーガ・ハリ(旧名Aトール)”を破壊し、ノウラン市を手に入れること。 そんな奇襲攻撃に、スキーン隊の支隊長・『シュマイス・バイダー』は、ファティマ“ウークーツ”にアシリア・セパレートによる遠隔操作を命令する・・・。 

 

というのが項目のあらすじです。
この項目の注目点は、もちろん“アシリア・セパレート”ですね。 “アシリア・セパレート”とは、ファティマの戦闘スーツの名前ことで、別名はビスケット・スタイルと呼ばれています。 このスタイルの特徴は、ファティマスーツに『ワイルドレンジ・ヘッド・キャパシタ』と『ショルダー・アンブレラ』と『パニング・スタビライザー』や『ヒールリンケージ』を装備させているところでして、この装備を装着することでファティマの生存率とGTMの制御レベルを上げることができようです。 当然のごとく高価なそうで、ファティマ個人の所有物では無く、国家や騎士団が所有権を持つようです。

 

判りにくいので簡単に用語の説明。

①『ワイルドレンジ・ヘッド・キャパシタ』は頭部に装着する装備で、アンテナの強力な制御電磁波で複数のGTMを制御したり(戦闘できるレベルの制御は無理)、条件が揃えばGTMの遠隔操作をすることも可能(戦闘できるレベルの遠隔操作は無理)。 

②『ショルダー・アンブレラ』・『パニング・スタビライザー』は肩と両腕に装着する装備で、ファティマコクピットにおいてGTMとの接合パーツ。 

③『ヒールリンケージ』は足に装着する装備で、GTMのバランス制御アンテナと呼ばれる。 これがあるおかげでファティマはGTMの腰から下のバランスを我が物のように感じ取ることが出来るとのこと。

 

そんな“アシリア・セパレート”の中でも特別なのが『デプレ・カイエン』のファティマ“コンコード”が持っている“カイゼリン・スーツ”。 この“カイゼリン・スーツ”は、シリアル・インジェクターが無制限となっており、“ミノグシア連合”並びに“フィルモア帝国”のすべてのGTMに対して絶えず「優位」の信号を送っている特殊なスーツです。 つまり、相手側が了承すれば彼女は“ミノグシア連合”と“フィルモア帝国”のすべてのGTMを統制下に置くことができるとのこと。 まあ、3060年までは『マグダル』・『デプレ』共に眠ったままなので、当分お披露目はお預けとなりそうですけど(笑)。 ちなみに、『クリスティン・V』のファティマ“町”も皇帝機を担当しているので、この“カイゼリン・スーツ”を持っているそうですが、こっちも皇帝騎ということで当分お披露目は無さそうです。 残念。

 

・・・で、本編。

今回のバッハトマ魔法帝国の奇襲作戦により、スキーン隊の支隊長・『シュマイス・バイダー』のファティマ“ウークーツ”が“アシリア・セパレート”を使用した特殊なGTM制御を行うこととなりました。 奇襲攻撃ということで騎士やファティマが乗っていない起動前のGTMが狙われまして、それらをなんとか壊されないようにファティマ“ウークーツ”が“アシリア・セパレート”を用いてGTMの遠隔操作を行い抵抗を試みました。 しかし、残念なことに、この奇襲攻撃は大成功で終わりまして、ミノグシア連合はバッハトマ魔法帝国にハスハント西部ノウラン市を奪われた形となってしまい、結果的にこの敗戦が旧ハスハの分裂を加速させていくこととなったようです。

 

さて、この敗戦により、一番影響を受けたのが、“ミノグシア連合”の一員でありながら孤立してしまったベラ国(ツラック隊とベラ国騎士団)なのでしょうね。 バッハトマ魔法帝国が、“ミノグシア連合”の中心スバース市とベラ国の間に完全に陣取ってしまったので・・・・。 まあ、そこら辺の苦労は、今巻の最終エピソードでツラック隊の『ナルミ』が叫んでいますので、そちらをご参照ということで・・・。

 
  

★ファティマ・ガーランドの集合(38ページ~)
ラーン近郊の町・“トリスト”のバランシェ博士邸に、この邸宅の主人・『ミース・シルバー・バランシェ』、4大ガーランドの『モラード・カーバイト』と『プリズム・コークス』、ロッゾ帝国所属でファティマ・“オキストロ”の『サリタ・アス・ジンク』、現在フリーだが天照家にロックオンされてしまった『ナトリウム・桜子』という5人のファティマ・ガーランド(旧名・ファティマ・マイト)が集合することとなった。 そんな有名ガーランド達が話し合う内容は、壊れてしまったファティマ・“アウクソー”の進退問題。 ファティマ・“アウクソー”とは、『剣聖ダグラス・カイエン』のためだけに作られた『クローム・バランシェ』の38番目の“ファティマ”であり、星団初のファティマ・“フォーカスライト”でもある特別なファティマ。 現在は『剣聖カイエン』を失ったことでファティマとしての機能が失われてしまい、一般的に考えれば廃棄せざるおえない状況にある。 ただし、上記の説明の通り、“アウクソー”は特別なファティマであるため、ガーランド達は簡単に廃棄するという選択肢を選ぶことは絶対に出来ない状況。 なので、偽カルテでも作ろうっていう話になるわけだが・・・・。

 

というのがこの項目のあらすじです。

星団最高クラスの“ファティマ・ガーランド”が5人も登場です。 これまであまり描かれてこなかった“ガーランド”同士の横の繋がりを描きつつも、戦争中にもかかわらず安全に移動できる“ガーランド”特有の特権が描かれましたのは興味深かったですね(また、彼らが製作したファティマ同士の交流も新鮮でした)。 

 

で、やはりこの項目の最初の注目点は“アウクソー”ですね。 現状、“アウクソー”は壊れてしまったためファティマとは呼べない存在となっておりまして、生命としての生存本能が弱いにしても人類の敵になる可能性がある危険な存在となっているようです(まあ、“アウクソー”に関してはその可能性はゼロですが・・・)。 そんな状態でありますから「廃棄しないと!」という議論が出てくるのは当然のことですね。 最終的には、“フローレス・ファティマ”へ推薦することで廃棄することを逃れることができそうですが、ファティマとしての機能が失われてしまった以上、“アウクソー”と“ファーカスライト”を分離するという選択肢を取らざるおえないのでしょうね。 とりあえず、11巻で描かれた3075年で“アウクソー”は存在しているようなのでそれまでは無事なのだと思われます。

 

次の注目点は、ファティマガーランドの『ナトリウム・桜子』ですね。 詩女『フンフト』とコーラス王朝メロディ家の『ピアノ』の不倫によって生まれた彼女。 フィルモア帝国の『スティール・クープ』の弟子となりファティマガーランドになった後は、ルミナス学園で『ヨーン』・『ちゃあ』と共に学生生活を楽しんでいたのですが、『ヨーン』が戦場へ行ってしまったため、『ちゃあ』を連れてハスハに乗り込んできました。 12巻で『ちゃあ』や『ログナー』とのイベントで、天照家に大きく関わってしまったがゆえに、のちにAKDのファティマガーランドになってしまうようです。 そんな『桜子』ですが、『ヨーン』を探すためにハスハにやってきただけでなく、ファティマガーランドとしての仕事もちゃんとこなしていることに驚きました(笑)。 てっきり、『ヨーン』を探すのを最優先にしているのだと思ったので・・・。 このイベント後は、クバルカン法国のファティマ“静”を観に行く予定であるらしいので、もしかしたら、クバルカン法国やギレール王朝の現状などが描かれるのかもしれませんね。 そういった意味では、他のキャラクターよりも自由に動かせるので作者にとってもかなり便利な存在なのかも・・・。

 

最後の注目点は、やはりファティマ“ビルド”ですね。 “ビルド”はパイドパイパーの『ゾーア・パイパー将軍』と120年もの間、パートナーとして活躍していたものの、『パイパー将軍』亡き後、ずっとフリーの状態でいるファティマです(なんと、30回ものお見合いに失敗している)。 フリーの状態でいる理由は、9巻のファティマ“インタシティ”のイベントがきっかけでして、ファティマ“インタシティ”のパートナー・『ワンダン・ハレー』に対して一目惚れ(スタック・コード)してしまったからのようです。 現在、『ワンダン・ハレー』は騎士を廃業中であるわけですが、彼の出身国のベラ国がピンチに陥っているため、『ミース博士』は彼の騎士復帰を予想し、“ビルド”の代わりに彼の行方を探すこととなりました。 『ワンダン・ハレー』はファティマ“ビルド”をパートナーとしてベラ国のツラック隊で戦うことが設定集で予告されているので、恐らく次巻あたりにこのエピソードが描かれるのだと思われます。 あと、あくまで予想ですが、ファティマ“ビルド”をベラ国へ連れて行くのは『エルディアイ・ツバンツヒ』になりそうな感じがしますね。 ベラ国にいる天照陛下に近づくきっかけには最高のネタだと思いますし・・・。

 

 

★『エルディアイ・ツバンツヒ』の登場(54ページ~)

(上記項目のあらすじの続き)そこに突如、GTM・ガーランドの『ストーイ・ワーナー』こと『エルディアイ・ツバンツヒ』が突如登場して、「“アウクソー”を“フローレス・ファティマ”に申請して延命すればいいじゃん」と提案する。 その提案は的を射ていたのか、それ以上議論にならず、その方向で話が進んでいくこととなった・・・。

 

ということで、ついに『エルディアイ・ツバンツヒ(『L-D-I 20』のコード名をカナ読みしただけ)』が登場しました。 彼女は、有名GTMガーランドであり、システム・カリギュラのシオの門番であるわけですが、『天照陛下』に近づくために星団に帰ってきたというキャラクターで、後にミラージュナイトになり、7777年まで『天照陛下』の旅に付き合うようです(推定年齢は・・・4000歳以上だが、れっきとした人間であり、年齢からも判るとおりエンシェントディメンジョン・ウォリアー『超帝國騎士』です)。 今後の予定では、『天照陛下』に出会い、ベラ国のツラック隊に参加して大暴れしつつも、GTM“バーガ・ハリ”を天照陛下と共に魔改造・・・するようですが、一番の目玉はやはり『天照陛下』との出会いになりそうですね。 恋い焦がれる『天照陛下』に出会った時にどのような反応を示すのか、今から非常に楽しみです。

  
 

★ファティマ“エスト”の仕様(57ページ~)

ファティマ“アウクソー”の話から、“エスト”の仕様の話が描かれました。 “エスト”はマスターを失うと、次のマスターを探すために“バーシャ”というもう一つの人格を引っ張り出し、新たなマスターを探すという非常に特殊なファティマです。 ここで描かれたのは、その“バーシャ”時代の記憶の問題でありまして、ナント、“エスト”に戻るときに精神崩壊を防ぐために“バーシャ”時代の記憶は全て消去されることが判明しました。 このことに驚くのが『ナトリウム・桜子』でありまして、恋人(?)である『ヨーン・バインツェル』の目的であると思われる「(『デコース・ワイズメル』を倒して)ファティマ“エスト”を取り返す」という計画が失敗に終わることを感じ取ることとなりました。

 
まあ、多くの読者は設定集などの予備知識があるので、『ヨーン』がファティマ“エスト”のパートナーになれる可能性が低いことを知っているわけなのでそれほど驚きはないでしょうが、『ヨーン』の立場からしたらショックでしかないでしょうね。 『デコース・ワイズメル』を倒した後に、『ヨーン』は、どのような心境で“エスト”を見送るのか、そしてどのような心境でミラージュナイトになるのか、非常に気になりますね。
 

 

★ファティマ“タワー”の秘密(66ページ~)

ファティマ“エスト”のメンテナンスを行っている『モラード・カーバイト』のもとに、『エルディアイ・ツバンツヒ』が現われ「詩女から依頼されたファティマ“タワー”の製作」・「ショウメの正体」を聞き出そうとする。 その後、色々とすったもんだあって、『モラード』は「ショウメ」の正体を話しだす。

 

というのがこの項目のあらすじです。

以前より、設定集などで言葉だけでていた謎の言葉・「ショウメ」と、『モラード博士』が開発したという謎のファティマ“タワー”。 その正体が判明したのがこの項目でして、なかなか興味深い内容でした。 で、 「ショウメ」とは、『セントリー・雷のブリッツ(旧設定:サンダードラゴン)』の新幼生のことらしく、ファティマ“タワー”はその『雷のブリッツ』の“命の水”を使って作られる特殊なファティマであるようです。 ではなぜ、そのような特殊なファティマを詩女『ムグミカ』が『モラード』に製作依頼をしたのか。 詳しくはよく判らないですが、恐らく“人の記憶(希望・未来・願い)”を星団外の惑星に伝える役割を担わすためであるような感じがします。 ただし、現時点で、「ショウメ」は存在しておらず、ファティマ“タワー”の登場は当分先になりそうです。

 

で、ここからは設定集の設定。 設定集によれば、ファティマ“タワー”は、“命の水”を使用したことで半分セントリー(旧設定:ドラゴン)になるらしく、惑星くらい吹っ飛ばすくらい強く、しかも変身までできるようです(また、一人でGTMを操ることが出来る)。 『天照陛下』に絶対服従という前提で作られているそうで、『天照陛下』の言うことだけをファティマであるらしく、魔導大戦後に『GTMカイゼリン』と共にAKDにやってくる予定。 でも強すぎる設定なので、彼女の活躍に期待してはいけないようです(笑)。

 
 

★『ちゃあ』の災難(82ページ~)

前巻の戦闘後、『ちゃあ(ワスチャ・コーダンテ)』は、『ナトリウム・桜子』と別れ、行方不明の『ヨーン・バインツェル』がいるらしいナカカラ王国自由都市ムンスターに移動する。 そこで騎士と思われる3人の男女にナンパされるわけだが、そこに『ちゃあ』と同じ学校の生徒・『ノルガン・ジークボゥ(初登場)』がさっそうと現れなんとか難を逃れる。 しかし、さらにそこにメヨーヨ朝廷大帝『クラーケンペール』が現われてしまう・・・。 その後、色々とすったもんだあって(『クラーケンベール』が『ちゃあ』を后にしようとしたり、『ノルガン・ジークボゥ』の正体を示唆したり)、ナント、『ちゃあ(AKD)』・『クラーケンベール(メヨーヨ朝廷)』・『ノルガン・ジークボゥ(フィルモア帝国?)』の3人が友好締結してしまう。 このことで、AKDとメヨーヨ朝廷との間で、戦争を行うことは無くなったようで、知らない間に歴史が動いてしまったようである(笑)。 その後も、『ジークボゥ』の母親が現われたり、『シトロン・メナー天照王女(フリーズ)』が現われたりと、怒涛の一日が描かれることとなった・・・。

 

というのがあらすじで、注目点をいくつか。 

まず、『ちゃあ』に絡んできた3人の騎士について。 この3人は“クバルカン法国の騎士”で、天位級レベルの騎士と思われる『ノルガン・ジークボゥ』ですら「強い」と感じるほどの人物たち。 特に女性は『イゾルデ・サヤステ』という名で、クバルカン法国の筆頭騎士で最強騎士。 現時点で、星団全ての騎士の中で、ベスト10に入ると言われるくらい強く、法国の旗騎GTM・“Mk4マッハ・シャルトマ”だけでなく、“破裂の人形”も使用可能な騎士。 どういう経緯で彼女らがメヨーヨ朝廷の陣営に居るのか、また、どういう経緯で『ちゃあ』に絡んだのか、ということは不明。 ただし、『ちゃあ』をピンポイントでナンパするくらいのだから、『ちゃあ』の正体くらいは知っているものと思われる。

 

次に、メヨーヨ朝廷大帝『クラーケンベール』の登場。 非常に軽いノリで、『ちゃあ』に告白をしていましたが、これを『ちゃあ』が受け入れていたらどうなっていたのだろうか(笑)。 コーダンテ家は跡継ぎ無しで事実上なくなりますし、天照家としても事実上の皇位継承権1位を失い、天照家の血統を受け継ぐ人がいなくなる(笑)。 じゃあ、メヨーヨ朝廷に対して武力を使うかというと、『天照陛下』も『ちゃあ』が幸せならばメヨーヨ朝廷には手を出さないだろうし(笑)。 うーん、そっちの未来も面白そう(笑)。

 

最後に、『シトロン・メナー』の登場。 彼女は、天照王朝メナー家の王女で、最新ミラージュナイトです。 『ちゃあ』の護衛として派遣されて、魔導大戦後も、『ちゃあ』の側近として仕え支えていくこととなるようです。 メナー家自体、冷静な性格の一族らしく、彼女も“フリーズ”と呼ばれるくらい冷静。 魔導大戦の最後の方で、『天照陛下』との漫才が描かれるらしいです。 容姿としては美人さんですが、天照家の系統の顔では無いため区別が付きやすいです。
 
 

★『ノルガン・ジークボゥ』

『ちゃあ』・『ナトリウム・桜子』・『ヨーン・バインツェル』が通うメサ・ルミナス学園の後輩で生徒会長。 その正体は、フィルモア帝国の最後のカーテン・『ブラウ・フィルモア女王』の息子で、皇位継承一位の皇女・『茄里』の兄。 本来であるならば、皇位継承一位の立場であったと思われるが、全ての地位・名前を捨てて家を出てしまい、現在ではフィルモア帝国から命を狙われている立場である模様(メサ・ルミナス学園はデルタベルン星にあるためにフィルモア帝国は暗殺を“天照家典星舎”に邪魔されている)。 実は、名前どころか戸籍すらない人物で、現在は、母親が所有している“ノルガン財閥”から名前と戸籍を借りて生活をしています。 現フィルモア皇帝・『ダイ・グ・フィルモア』を兄のように慕っているらしく、エラルド島にいたときに仲良く『剣聖・カイエン』に殺されかけたようです(騎士として天位レベル以上)。
 

ということで、全フィルモア王家の筆頭王家の御曹司です。 家を出た理由などのは不明ですが(母親が何かしら関係している?)、現在は、メサ・ルミナス学園で良き仲間に囲まれて学園生活を満喫しているようです。 『ちゃあ』に恋をしているようで、ハスハの戦場に行ってしまった『ちゃあ』を追って、ハスハにやってきてしまった・・・・フィルモア帝国の暗殺者に狙われてんのに。 3068年に何かしらのイベントが起こった後に、何かしらの決断を行うようです。 ただ、その前に妹・『茄里』に命を狙われるイベントが発生すると思われます(笑)。 そのイベントの時に、ついでに学校の先輩の『ヨーン・バインツェル』が『茄里』に左手だけで圧倒されるのかな(笑)。 今から楽しみです。

 
 

★『リリ(璃里)』

『ノルガン・ジークボゥ』の母ちゃん。 母ちゃんだけど、息子・『ノルガン・ジークボゥ』に恋をしており(笑)、久しぶりに会う息子に嫌われないように一生懸命頑張り、“武装ドレス”を身に纏い登場しました。 実は、フィルモア帝国の最後のカーテン・『ブラウ・フィルモア女王』であり、帝国最強騎士・『“サクリファイス”・ニーゼル』でもあり、フィルモア帝国の皇位継承一位の皇女・『茄里』の母親である。 騎士としての実力は、ミラージュナイト・『アイシャ』と同格であるため、剣聖の2人(『マドラ』と『慧茄』)を除けば、彼女に敵う騎士は存在しないようです。 
 

ということで、全フィルモア王家の筆頭王家の女王様です。 息子・『ノルガン・ジークボゥ』は名前を捨てて家出し、娘・『茄里』はバルバロッサ王家の『バジル・バルバロッサ』の所にいて手が出せない状況。 本編によれば、息子が生まれてから大きく性格が変わったようで、その影響で息子が去っていったようです。 恐らく、“サクリファイス(いけにえ)”として息子を守ろうとして大きく性格を変えたと思われます。 現在でも息子に「あなただけの“サクリファイス(いけにえ)”なの」と語っているように、息子の“サクリファイス(いけにえ)”であるのは変わっていないようですね。 本来、皇位継承一位を守るべき“サクリファイス”が、皇位継承一位である娘・『茄里』を守るのではなく、全てを捨てた息子・『ノルガン・ジークボゥ』を守ろうとしていること。 このことが帝国内でのパワーバランスを変化させ、彼女の王家の力が弱まるきっかけになったのでしょうね。 個人的に、娘との関係がどのような感じなのか気になります。

 

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【総評】

長くなったので、次の記事へ続きます。

 
 

 

では、ここまで。

 

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